山北町 五感を使って森林浴 「森林セラピー基地」で初の体験ツアー
4月に森林セラピー・ステアリングコミッティから全国で44ヵ所目となる「森林セラピー基地」の認定を受けた山北町で9日、河村城跡・洒水の滝コースを巡る森林セラピー体験ツアーが行われた。
今回のツアーは平成24年度上旬には森林セラピー事業をグランド(正式)オープンさせたい同町が、基地認定を記念しプレイベントとして実施したもの。当日は近隣地域や千葉県、東京都などから、30代から70代までの男女32人が参加した。参加者らは最初に山北町健康福祉センターで、血圧やストレス度をチェックする唾液アミラーゼを測定。その後、準備運動を経て約2・5キロのコースを途中、昼食などをはさみながら3時間半かけて歩いた。参加者らはガイドの指導に従って、ところどころで立ち止まっては、風や鳥、水の音などに耳を傾け、また、大きな木の幹を手で触るなどし、”五感”を使って森林浴による癒し感を体感した。
終了後のストレス度チェックでは、なかには数値が上がった人もいたが、全体的には数値は下がる傾向だった。参加者からは「緊張がほぐれた。リラックスできた。身体がほぐれた」などの声があった。
山北町がセラピーロードの認定を受けたのは丹沢湖周辺や大野山、河村城跡など4コース。現在、河村城コースは案内標識などの整備が終わり、実際に歩けるようになっている。町では「今後は、町民の健康づくりに役立ててもらう他、ストレスが多いといわれるIT関連企業にも案内したい。旅行会社とのタイアップなども念頭に置きながら、セラピー基地をPRしていきたい」と話している。
森林セラピーとは、医学的なエビデンス(根拠)を基に裏付けられた森林浴効果をいい、心身の健康管理や疾病の予防などを目指すもの。県内で同基地の認定を受けたのは、厚木市に続き2ヵ所目。
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