足柄消防組合と小田原市消防を統合し、県西2市5町(小田原市、南足柄市、松田町、山北町、中井町、大井町、開成町)を管内とする新たな小田原市消防を再編する「消防の広域化」が、いよいよ3月31日に実施される。組織変更に伴い、足柄消防組合消防本部は小田原市消防内の「足柄消防署」となり、本部機能や指令機能は小田原市消防本部に集約される。広域化による足柄上地域への影響はあるのだろうか。移行作業中の足柄消防組合に話を聞いた。
消防の広域化によるメリットには、災害現場への到着時間の短縮や災害対応力の強化、行財政運営の効率化などが挙げられる。本部機能・指令機能が小田原に集約されることで、これまで足柄消防組合消防本部で受けていた119番通報も小田原市消防本部の指令センターが受けて、各署所へ指令が送られることになる。同組合では「これまでは災害現場が各署所から近くても管轄外の場合、それぞれの判断で応援を出していた。広域化後は正式に指令を受けた上で出場できるようになり、現場への早期到着や出動部隊の増加が可能になることで災害対応力が大きく強化できる。また車両や設備などへの重複投資も避けられる」と利点を語る。
広域化後の人員・車両等は
足柄消防組合には現在、消防本部と消防署を合わせて総員157人が在籍している。本部・指令機能の集約に伴い担当課の人員の大半が小田原市消防本部へ移るため、広域化後の総員は128人になる(退職者等含む)。一方で各地域の分署・分遣所については、分署・出張所への名称変更と共に人員が追加された地域もあり、中井町や山北町では消防車と救急車の同時出場がしやすくなるなど地域防災力が増強される。なお足柄消防組合の韮山茂消防長は広域化後、足柄消防署の署長になる。
車両については、ポンプ車や救急車の台数は変わらず、本部で使用していた車両3台が小田原へ移ることになる。また足柄消防組合の看板類や車両、職員の着る活動服などに記載されている名称が小田原市消防本部の仕様に変更される。
足柄消防組合では「広域化による消防力の強化で、より多くの人の生命と財産を守れれば」と話している。