古屋さんの話題の本 「兼農サラリーマンの力」
7月に入り全国紙の書籍広告などでよく目にするようになった「兼農サラリーマンの力〜農業の新しい時代が始まる」(栄光出版社)。
作者の古屋富雄さん(60)は南足柄市役所の元職員。
定年を機に上梓した本が、農家の高齢化や後継者不足、さらにTPP交渉などもあり農業を取り巻く環境が厳しくなるなかで大きな注目を浴びている。
古屋さんは著書の中で「わが国の農業を持続可能な産業にするために、農家や農業関係者だけで担う次代は終わった」と言明。国民が誰でも農業に参入できる南足柄市の新たな農業参入システム等を紹介し、食料自給率を高め将来に希望の持てる農業のあり方を提案。「兼農サラリーマンが我が国の農業を『イ農ベーション』する時代は始まった」と記している。巻頭には元農水省大臣官房総括審議官の伊藤健一さん、作家の三戸岡道夫さんが、発刊への言葉を寄せている。
出版社では反響の大きさから、北海道から沖縄まで全国の新聞に広告を入れるなど力を入れているという。古屋さんは「読者の方から写真がたくさん入りわかりやすいなどの声が届いています。ここまで本が1人歩きするとは思ってもみなかった」とその手ごたえを語る。古屋さんは現在、農業をするかたわら文筆業にも時間を割き、2冊目の農業に関する本の執筆に取りかかっているという。
「兼農サラリーマンの力」は187頁、定価1470円。足柄上ではミクニ書店などで取り扱っている。
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