岩手県北上市で開催された第71回国民体育大会陸上競技(10月7日〜11日)に出場した南足柄市立足柄台中学校3年の藤山有希さん(15)が、「少年女子B走幅跳」で中学日本記録を21年ぶりに更新して優勝した。
大会初日の7日に行われた「少年女子B走幅跳」には、高校1年生と中学3年生あわせて27人が出場した。藤山さんの自己ベストは6メートル02で、高校生を含む出場27人選手のトップだった。
藤山さんが大会前に目標としていたのは、今年の夏に岡山県で開催された高校総体(インターハイ)で優勝した兵庫県の高校1年生、高良彩花選手だった。 11日夜に国体会場の岩手県から帰宅した藤山さんは「まずは高良さんを追いかけること。できれば中学新も更新したかった」と大会前の目標を振り返った。
目標追う姿勢
大会前の10月1日と2日に県内の国体選手による合同合宿が秦野市で行われた。この合宿に今回の偉業の布石があった。
藤山さんは「高校の指導者の方がスピードをいかした助走についてアドバイスしてくださり、本番でうまくできた」と話す。
1回目をファールで迎えた2回目の試技で「6メートルは超えた」と感じスタンドからも歓声が上がった。記録はそれまでの国内中学記録を1センチ更新する6メートル20で、今夏のインターハイ優勝(高良選手)記録を11センチも上回った。その瞬間は「凄くびっくりした」という。
これまでの中学記録は日本記録保持者で北京五輪日本代表の池田久美子選手が中学時代の1995年に樹立した6メートル19。
藤山さんはこの記録を目指し、今年7月の県大会で県中学新記録を更新する6メートル02、8月の関東大会では追い風参考記録ながら6メートル14をマーク。記録更新に期待がかかった全国大会では5メートル78で3位に終わった。
21年ぶりの記録更新に藤山さんは「国体は五輪選手やたくさんの先輩に囲まれて楽しかった。来年も出場して大会記録を更新したい」と次なる目標を定めた。
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