山北鉄道公園で動態保存されている蒸気機関車D5270(デゴニ)の線路延伸に向けた募金活動に取り組む任意の協議会が発足した。
「山北町鉄道公園D52線路延伸協議会(通称・山北D52会)」として発足した協議会は、関亀夫さん(83)を会長に迎えた。
関さんは1970年からデゴニの保存活動を続ける鉄道公園保存会の会長で、東海道新幹線の開業時に新大阪発東京行き1番列車「ひかり2号」の運転士を務めた国鉄OB。
協議会には町内の経済、観光団体の関係者や商店主らのほか、町がデゴニの管理を委託する鉄道文化協議会群馬支部の恒松ひとみ支部長、小田原鉄道歴史研究会の小室刀時朗会長ら14人が参加する。会では100メートルの線路延伸に必要とされる費用2千万円を目標に町民をはじめ多方面に募金を呼びかけていく。
恒松さんの遺志
協議会の発足に奔走する自営業の武芳和さん(49)は「動態化の整備に尽力し昨年10月に他界した恒松孝仁さんも生前に『この長さではD52が可哀そうだ』と常々口にしていた。亡くなる前日も線路延伸のための測量をしていたと聞いている。恒松さんが全身全霊を捧げて動かしたデゴニがもっと輝けるように努力を続けたい」としている。
会では団体1口1万円、個人1口5千円で会員を募り、募金活動の拡大に取り組み、役場に寄付する考え。山北町は今年度、線路延伸に向けた測量予算を確保するなど延伸に意欲的。
寄付の受付口座は【横浜銀行山北支店・普通口座6018140・山北デゴニ会事務局長武芳和】
協議会への問い合わせは武さん【携帯電話】090・8728・9153へ。
結婚写真も
山北鉄道公園のD52は5月21日(日)から2日間、整備運行する。21日にはデゴニの前で結婚式の記念撮影を予定する人もいるという。
駅前の交流センターにはこの夏、鉄道資料館がオープンする。
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