意見広告・議会報告
神奈川県議会議員 杉本とおる 県政報告 連載vol.35 忘れてはならないこと
神奈川県議会2017(平成29)年第3回前期の定例会が開催されました。今回は衆議院総選挙のため日程を変更しての開催となりました。
補正予算が主な議案で総額は7700余万円でした。県民ホール本館の既設電気幹線の一部改修工事費や津久井合同庁舎新築工事予定地における埋蔵文化財の発掘調査費等に予算が計上されました。
やまゆり園事件のその後
2016(平成28)年7月26日に相模原市で起こった「津久井やまゆり園事件」を受け、県議会は同年10月14日に「ともに生きる社会かながわ憲章」を議決し、同日に制定されました。県ではその理念に沿って様々な取り組みを行っています。
津久井やまゆり園再生基本構想
この構想は、事件によって命を奪われた利用者への鎮魂、ご遺族の痛惜(つうせき)の念、そして心身に傷を負った利用者及び職員の尊厳の回復を念頭に置き、利用者、ご家族、職員、津久井やまゆり園を支えていただいている地域住民の方々など関係するすべての人々、さらに、社会全体として、この事件を乗り越え、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念を真に実現することを目指して取りまとめられました。今後は、130人の利用者全員が安心して安全に生活できる入所施設を相模原市緑区千木良(ちぎら)地域と横浜市港南区芹が谷地域に整備する予定であります。
風化させない。考え続ける
10月21日には、横浜市の赤レンガ倉庫において「みんなあつまれ2017」が開催されました。このイベントは、障がい者への偏見や差別的思考を排除していくため、これまで障がいのある方との接点が少なかった人にも参加を促し、「ともに生きる」をみんなが体感して、お互いの理解につながる体験を共有していただくために開催されました。
11月1日には、ともに生きる社会かながわ憲章推進特別委員会による議会報告会をやまゆり園の地元、さがみ湖リゾートプレジャーフォレストで開催しました。多くの地域住民の方々のご参加をいただき、委員会の内容について報告をさせていただき、その後、「ともに生きる社会の推進」や津久井やまゆり園等の障がい者支援のあり方について意見交換をさせていただき、地域住民の方々の共生社会実現に向てた生の声を聞くことができたことは、大変有意義であり、今後の委員会に生かしていくことを確認しました。
今後は、12月3日に「障がい者差別解消フォーラム」を、12月9日、10日には「障がい者文化・芸術祭」を開催予定であります。ともに生きる社会の実現のために、今後もしっかりと取組んでまいります。
※ ※ ※
県議会定例会も後半に入りました。12月21日の閉会まで防災警察常任委員会委員、ともに生きる社会かながわ憲章推進特別委員会委員、予算委員会委員長としての職責を全うし、都度ご報告してまいります。
県政に関するご意見、ご要望は右記、県政相談室へお気軽にお寄せください。
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