南足柄市と小田原市が検討した県西地域の「中心市のあり方」について、協議会で議題の一つになった両市の合併に対し「賛否を問う住民投票の実施」と「合併協議不参加」を訴える別々の市民グループが17日、南足柄市議会に請願や陳情を提出し、加藤修平市長を訪問して意向を伝えた。
住民投票の実施を求めるグループは元市議や元職員、自治会関係者、任意協議会の元委員ら26人。元市長が請願書をとりまとめている。
南足柄市自治基本条例の策定に関わった元団体職員の押田洋二さん(84)=弘西寺と、元市議の大川憲司さん(74)=塚原ら3人が17日に市長を訪問し「小田原市との合併の賛否を問う住民投票」の実施を求めた。
押田さんは「合併推進」の立場から「今の時点で市民の意向を把握する最大の手法は住民投票だという考えで請願を提出する。自治基本条例に基づき住民投票を実施する中で市が十分な資料を市民に示し、市民レベルの関心を高め理解を深めるべき」と話した。
大川さんは「現職の頃から合併、議員定数、行財政改革に取り組んできた。2市8町の人口減少が進むなかまずは小田原市と南足柄市が一緒になるべき」との考えを市長に伝えた。
議会に提出した請願は加藤恵三、星崎健次の両市議が紹介議員になった。
合併反対を主張するのは50人が活動する「南足柄市と小田原市との『合併』を考える会」。8月から集めた有権者3600人分の署名を添えて「合併協議に参加しないことを求める陳情書」を市議会に提出。渡邊紘治代表(74)=和田河原ら4人が市長を訪問した。
渡邊さんは「市長の判断を待つだけの状況となった今、市職員の動きを見ると黙ってはいられなかった。これからの南足柄市をどうしていくかを考えるグループも立ち上げたい。合併協議には進まないで欲しい」と訴えた。
「総括する」
双方のグループから要望を受けた加藤修平市長は「任意協議会は合併の是非を検討するものではなく、中心市としてどうあるべきかを話し合うことがテーマだった。市民説明会ではその結果を報告、説明し、市民の皆様の認識を受け止める場だった。任意協議会を設置した市長の責任として総括し、考え方を示す必要がある」との認識を示した。
市長は早ければ12月定例会で自らの意向を表明する。
請願と陳情は11月30日からの市議会12月定例会で審議される。
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