湯河原の横山さん 卒業制作が米人気歌手の衣装に グラミー賞にもノミネート ニッキー・ミナージュさんが着用
湯河原町土肥に住む横山奈々さん(20)が作ったドレスが、海を渡り米国のR&Bシンガーソングライター、ニッキー・ミナージュさんのステージ衣裳になった。
ニッキーさんは今年2月の第54回グラミー賞で最優秀新人賞にノミネートされた人気女性アーティストで、5月には日本国内での公演も控えている。
横山さんは湯河原小・中学校時代からファッション誌を読み、高校卒業後はデザインの道を志して東京服飾専門学校(東京都豊島区)に入学。年明けから卒業制作として一着のドレスを作り上げていた。テーマは「昼間の遊園地」。胸にはパステルカラーのチケット、艶やかなスカートには透明カプセルを取り付け、その中に遊園地の風景写真を入れるなど、ありったけのアイデアをつめ込んだ。素材は分厚いアクリルだったため、縫っているうちに手がボロボロになったという。
3月9日、学校でファッションショーが開かれ、その観客席に偶然、米国人スタイリストのミーシャ・ジャネットさんが同席。横山さんのドレスを含む2着を気に入り、引き取ってくれたという。その後学校を通じて「歌手のニッキーさんが着てくれるらしい」との一報が。先月31日にロサンンゼルスで開かれた授賞式で、ニッキーさんは横山さんの衣裳で登場、ファンの喝采を浴びた=写真上左。横山さんは「もともと携帯の待ち受け画面にするほどのファン。そんな大好きな人が着てくれるとは夢にも思わなかった。今後も人を笑顔にする作品を作り続けたい」と語っていた。
|
|
|
|
|
|