タイ人のお客様箱根で増加傾向 タイ語観光パンフも登場
あと1ヵ月で旧正月(春節)
2月10日は東アジア各国の旧正月。訪日旅客の増加が見込まれている。小田急電鉄(株)では桃源台ターミナルを会場に「箱根春節遊客歓迎キャンペーン」を実施、書道体験や獅子舞、甘酒配布、餅つき、きらり妓のお出迎えなど、日替わりの日本文化で外国人観光客を迎える体勢だ。
昨年の旧正月について箱根町内の日帰り観光施設数社に取材した。震災からまだ1年後ということもあり外国人観光客は例年の4割〜5割程度まで落ち込んだという。そして今年。「予約は厳しい」と危機感をもつ企業や「韓国・中国からの観光客がまだ復活しない」という声もある。一方で宿泊業界からは「外国人観光客、特にツアーの団体は富士山を望む河口湖方面の格安ホテルに行く事が多い。日帰りを除き、箱根のホテル旅館に旧正月は影響しない」という声もあった。
日帰り施設や運輸関係からは「タイからの観光客が伸びている」という声が複数あった。小田急によるとタイ人のフリーパス利用は昨年、過去最高を記録。箱根海賊船によると桜・紅葉シーズンは台湾人観光客の数を抜く勢いだったという。富士山の眺望が人気の箱根ロープウェイでは「タイからの航空便が増えたことや、景気などの影響が考えられる。今後は標識(サイン)や語学研修も必要かもしれない」と分析している。