箱根・湯河原・真鶴版
公開:2015年3月13日
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箱根芦之湯のフラワーセンターが今月末に閉館することになり「新聞やネットを見た」という観光客が各地から訪れている。同館は1988年に誕生しピーク時の1993年には年間16万人が訪れたが、その後2013年には1万7千人に減少。町と指定管理者の観光協会で閉館を決め、昨年末の議会で正式に閉館が決まった。
現在民間企業への賃貸または売却が検討されているものの、館内には大型の熱帯植物がある。オープン時に奄美大島から運ばれてきた太さ3・5m・樹齢約200年のガジュマルの巨木やパイナップル、バナナなどは閉館以降にどうなるかが未定だ。標高の高い場所にある同館では寒い日にボイラーを焚くなどして室温を24時間、12℃以上に保ってきた。こうした燃料代などもセンター運営の重荷となった。町観光課は「生かして移設できるものはそうしてやりたい」と打ち明ける。
同館では今月末まで館内で育てたベゴニアなどを販売。「大輪が咲いて見応えがある。入場無料なのでぜひ見に来てほしい」と話している。