消防団待機室9棟を建替 地域防災拠点の強化へ
地域の防災拠点の1つである消防団車庫待機室。市内に36棟ある待機室の内、1981年6月に設けられた新耐震基準を満たしていない可能性のある9棟の建て替え計画が進んでいる。市内で最も古く、築41年が経過していた戸川第4分団第3部の工事が終了し、3月10日に引き渡し式が行われた。
消防団車庫待機室は市内各消防団に1つずつ設置され、ポンプ車などの消防車両が配備されているほか、大災害時に必要な資機材などが保管されている。
2009年3月に発表された秦野市耐震改修促進計画に伴い行われた調査で、全36の車庫待機室のうち「戸川・北矢名・堀山下・東田原・菩提・末広町・羽根・三廻部・大秦町」の9棟が新耐震基準を満たしていない恐れがあると、ここで明らかになった。
もともと秦野市消防本部では築40年を目安に車庫待機室を更新していたが、調査の結果を受け、築後40年未満のものも含め、基準を満たしていない可能性のある9棟すべてを建て直すことにした。
東日本大震災以降、特に地域の消防団の果たす役割が重要視されている。同本部は「地域の防災拠点でもある車庫待機室が、災害時に使えないのでは意味がない。防災力の低下にも繋がる。いつ来るか分からない震災に早期に対応する必要がある」とし、建て替えを早める計画方針に切り替えた。今後は各年度に2棟ずつ工事を進めていく予定で、来年度予算には7132万1千円が事業費として組み込まれた。
半年かけて行われた工事が終了し、3月10日、9棟の内1棟目となる戸川の車庫待機室の引き渡し式が行われた。同団の車庫待機室の工事は耐震面だけでなく、有事に際しての活動しやすさにも重点がおかれ、団員からの意見も参考にされたという。
式には消防団メンバーや消防本部職員に加え、地元自治会も出席。新たな地域の防災拠点を前に、同消防団団員は「地域の防災リーダーとして地域住民に信頼される消防団をめざし、より一層の活動を図りたい」と話した。
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