東海大学ソーラーカーチーム 3連覇めざし始動 WSC参戦車両を発表
東海大学(高野二郎学長)チャレンジセンター・ライトパワープロジェクト・ソーラーカーチームが10月にオーストラリアで行われる「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ2013」に参戦。8月27日、参戦車両の2013年型「Tokai Challenger」の発表が行われた。
同大会は世界最大級のソーラーカーレースで隔年で開催される。ダーウィンからアデレードまでの3000Kmを縦断するタイムを競い、今年は43チームがエントリー。日本からは6チームが参加する。
公開された同大学の参戦車両は、全長4・495m。太陽光のみの巡航速度は時速85Kmに達する。今年はレギュレーション変更に伴い4輪が義務化され、同チームでは20年ぶりに4輪車両を開発。太陽電池に落ちる影を減らし、空気抵抗を小さくするため、左側にコックピットを寄せた「カタマラン型」を採用した。
核となる太陽電池モジュールにはパナソニック(株)の「HIT」を使用。この太陽電池は高温に強く、灼熱のオーストラリアでも「他と出力に差がつけられる」と見ている。またバッテリーには、同じく同社のリチウムイオン電池を搭載した。
車体本体には東レ(株)の炭素繊維「トレカ」が材質として使用され、東レ・カーボンマジック社で成型。ボディの軽量化が図られた。
「技術の高さ示し社会貢献を」
09年、11年と同大会で総合優勝を果たしている東海大学チーム。3度目の今年、大久保亮佑チームマネージャー(工学部動力機械工学科3年次)、木村英樹チーム監督(工学部電気電子工学科教授)を中心に27人がメンバーとして遠征する。
発表会では、大久保マネージャーが車両の開発にあたり「レギュレーション変更でコックピットを大きく確保しなければならない分、太陽電池を貼る場所がなくなってしまい、その調整に苦労した」と話した。また従来通りにコックピットを中心に置くか、カタマラン型にするかでもチーム内で様々な議論がされたそうだ。
8月24・25日には秋田県でソーラーカーのテスト走行が実施され、「結果は非常に良好。納得できる走りができた」と木村監督は話す。今後は10月5日の予選を経て、6日から本戦レースがスタート。35時間20分をゴール目標に、大会3連覇を目指す。
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