著書「近代西相模の報徳運動 報徳運動の源流と特質」を出版した 早田旅人(たびと)さん 名古木在住 39歳
「歴史は現在との対話」
○…現代でも、地域振興や会社経営などに応用される二宮尊徳の報徳思想だが、具体的な内容や性格については、さまざまな理解や解釈が存在する。その本質を探り、まだ研究が進んでいない西相模の報徳運動の研究を進めてきた。10月1日には、著書「近代西相模の報徳運動」を出版した。
○…新潟生まれ、厚木育ち。母の実家がある新潟へ遊びに行くたび、田舎への憧れを抱いた。住宅地の狭い団地で暮らす少年にとって、歴史ある稲作農家の広い民家での暮らしや祭は、まるで「昔ばなしの世界」のように感じられた。それがきっかけとなり、村落や生活史に興味を持つ。「自由に育てられた」という子ども時代には野口英世の伝記に影響を受け、医者に憧れたことも。高校の山岳部や、大学の探検部で登山の楽しさにも触れた。作家に憧れ、文芸サークルに所属したこともあった。
○…中央大学の史学科に進学した頃、日本は就職氷河期へ。いわゆるロストジェネレーションだ。そんなとき、飢饉や財政難を乗り切った江戸時代の村おこしを研究することに大きな意義を感じた。「非正規雇用や格差など、現代の社会問題を解決するヒントがあるのではないか」と考え、報徳運動に関する研究に没頭していった。その後、大学院は早稲田大学へ進学した。
○…現在は妻や息子2人と暮らしている。仕事場は平塚の博物館。展示会の企画や資料作成、古文書の管理など、「まちの学芸員さん」の業務内容はさまざまで、自分の専門外のことも多い。そんな仕事の傍ら、研究を続け、今回の著書の出版に至った。
○…報徳思想は戦前の滅私奉公や軍国主義に利用された歴史がある。「過ちを繰り返さないためには、近代以降の報徳運動が国家に対して主体性を欠いていることを認識する必要がある」と話す。「歴史は現在と過去の対話」だと言うが、歴史を通して見つめているのは、未来だ。
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