秦野から茶の苗「お嫁入り」 白鶴銀座天空農園に移植
日本茶をより多くの人に親しんでもらおうと、9月22日、秦野市の高梨茶園(高梨孝代表)から品種「おくみどり」の苗を東京都の白鶴銀座天空農園(小田朝水(あさみ)農園長)に移植する、「お嫁入り」のセレモニーが行われた。
この企画は「日本茶をもっと身近に!そして世界に!」というコンセプトで、都内企画会社の株式会社ねこぱんち(満木葉子代表)が立ち上げたプロジェクト。高梨代表に日本茶離れなどの現状を聞いた満木代表が、茶の木を見る機会も少ない都会で、茶摘み体験や美味しい茶を味わってもらおうと企画した。嫁入り先は、白鶴酒造株式会社が銀座のビルの屋上で運営する天空農園。当日、白鶴酒造の鏡開きに使われた酒樽をポットとして、3年生の苗木を丁寧に移植した。高梨代表はおくみどりについて「寒さに強く芽吹くのが遅い晩生品種。冷たいビル風が吹く場所での栽培に適していると思った」と話した。
今後は茶摘み体験の他、同敷地内で「天空の茶会」を開催予定。さらに2020年の東京五輪の際には、新茶の天ぷらや日本酒とのコラボレーションなど、外国人観光客への日本文化のアピールに繋げたいとしている。
「最初は夢みたいな話だと思った」と高梨代表。「多くの協力のもと、1歩ずつ進んでいる。日本文化の継続という原点に戻って『本物』を作っていきたい」と力を込めた。また満木代表も「日本の文化を、ゆくゆくは世界へ発信していきたい」と話した。
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