神奈川県内の児童・生徒が独自のアイデアで創作した作品を出展する、第74回神奈川県青少年創意くふう展覧会(主催/一般社団法人神奈川県発明協会)。秦野市から野間耕心君(東小学校4年)の「地震計」が神奈川県発明協会会長賞、小宮早笑さん(西小学校2年)の「のびちぢみ長ぐつ」が優良賞を受賞した。
2人は夏休みの宿題として作品を制作し、第48回秦野市児童・生徒創意工夫展覧会に出展。小宮さんの作品は最優秀賞、野間君の作品は優良賞に選ばれ、2作品を含む11点が県の展覧会へ推薦された。
県内の小・中学生らが作った168作品が出展。11月6日から8日に横浜市で開催された県展覧会で展示され、2人の作品が入賞した。表彰式は12月19日(土)に横浜市で行われる。
湧き出るアイデア
野間君が「地震計」を作ったきっかけは、2011年に起きた東日本大震災だ。当時幼稚園児だった野間君は、停電時に懐中電灯を探すのが大変だったことが記憶に残っており、防災に関わる作品に取り組んだ。試作品を市販の地震計と比較しながら試行錯誤を繰り返し、地震の危険度を4段階に分けてライトが着くように完成させた。
小さい頃から工作や生き物観察など、色々なことに好奇心旺盛だったという野間君。3年生の時に電子工作に興味を持ち、今では子ども向け科学雑誌が愛読書。ノートには実験結果や電子回路図などがぎっしりと書き込まれている。現在は、今回作った地震計を応用した作品や、イヤホンラジオの制作を考え中。「どんどん思い付いちゃう」と、目をキラキラ輝かせた。
整頓好きが発想の源
ビニール製の長靴に、筒状の蛇腹を取り付けた「のびちぢみ長ぐつ」。自由に丈の長さを調節できる便利グッズだ。小宮さんは「丈が長いと下駄箱に入らないけど、短いと雨に濡れてしまう」、という悩みを解決するために制作。「こんな商品があったらな」という思いが込められている。
アイデアの源は、整理整頓が好きという小宮さんの性格だ。母親の佳子さんによると、タンスの中や自分の部屋をいつも綺麗に片づけているという。受賞作の前に考えていた作品も、短くなった鉛筆や消しゴムなどをすっきり片づけられるよう、仕切りを付けた鉛筆立てだった。
受賞の連絡を受け、家族は大騒ぎ。小宮さんは「びっくりした」と、少し恥ずかしそうに微笑んだ。
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