暗闇の中、壁に映し出された鳥の影に、キラキラとした青い光が大きな翼のように揺らめいている。
長野県安曇野市の豊科近代美術館で6月に開かれた第41回全国公募IAC美術展で秦野市戸川在住の植木政光さん(65)のワイヤーアート作品「エレガント」が毎日新聞社賞を受賞した。同展には全国から日本画・油彩・水彩・版画・彫塑・工芸作品が出品された。
植木さんの作品はワイヤーで象られたホロホロ鳥に、青色のクリスタル・ガラス163個が取り付けられており、3色に変化する照明と共に展示された。会場に映し出された影や光は3メートル以上もあり、来場者はその幻想的な輝きに魅了されていたという。
植木さんは、神奈川県職員を退職後、ワイヤーや木材、粘土などを用いた作品を発表してきた。今回の受賞に植木さんは「昨年からエレガントをテーマに制作を続けてきましたが、今作は自分の中でもヒットです」と笑顔を見せる。しかし、美術展となると絵画など他作品の展示のため照明を落とせないことも多く、「作品の良さを分かってもらい、大きな場所に映し出せる環境で皆さんに見てもらえるよう考えていかないと」と話している。
ワイヤーアート講座
植木さんの講座「ワイヤーアートであそんじゃおう!」が7月21日(金)、大磯町立図書館で開かれる。午後2時〜4時。参加費500円。「へんがおキーホルダー」「おさかなさんキーホルダー」を作る。対象は小学1年生以上。定員は先着20人。要申し込み。問い合わせは高橋さん【携帯電話】090・5305・3404へ。
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