平井通宏さん(74)=秦野市尾尻在住=が9月7日、一般財団法人日本規格協会翻訳者評価登録センターに登録された。これまでに49種の英語資格の最高点(最上級)を獲得しており、今回の登録により50冠を達成した。
平井さんは1943年、東京都生まれ。東京大学を卒業後、(株)日立製作所で大型コンピュータの設計のほか、輸出業務などに携わってきた。
「英語は嫌いじゃなかった」というが、学生の頃や社会人になってからも「必要に駆られ勉強していた」という。しかし、やるとなったら徹底的に自分を追い込んだ。アメリカに社費留学した際には「日本人とは付き合わない」と決め、実行。「おかげでスピーキングの基礎が身についた」と当時を振り返る。
転機が訪れたのは50歳目前。「第2の人生は英語で食っていきたい」と一念発起。夢の実現のため、英語資格検定試験で最高点を目指し始めたという。
英検1級にはじまり、国連英検特A、TOEIC990点(満点)、ケンブリッジ英検CPE―A級、ほんやく検定1級、知的財産翻訳検定(和文英訳)1級などを獲得していった。そして40種を取得した時点で「記録認定・日本一ネット」に記録を自己申請。個人の偉業達成のカテゴリーで、英語能力検定最上級取得数の日本一に認定された。それ以降、資格を取得するたびに申請を続け、記録を更新し続けている。
定年退職後は、神奈川大学で特任教授や非常勤講師を務め、現在は翻訳や技術・ビジネス英語教育、語学教育コンサルティングなどを行う(有)平井ランゲージ・サービシズの代表を務める。その傍ら、休日には夫婦で社交ダンスを楽しむという一面も。
今月29日には知的財産翻訳検定(英文和訳)試験を受験する予定だという。平井さんは、「60種目指して今後も英語の資格を取得したい」と話した。
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