青葉区・区商連 東京・下町商店街を視察 活性化の「仕掛け」探る
区と青葉区商店街連合会(加藤芳範会長)が商店街の魅力向上を目的に2月26日、独自の集客方法で商店街活性化を試みる向島銀座橘商店街(東京都墨田区)を視察した。区は「商店街離れが進む中、市外商店街を視察することで区内商店街の魅力アップにつながれば」と期待を寄せる。区と区商連が一緒に商店街を視察するのは今回初めて。
この取り組みは区が平成22年度から行う『商店街魅力アップ事業』の一環。区商連によると、区内商店街加盟店数は10年前に比べ200件以上減少している。こうした状況を受けて区は、商店街の魅力作りにつなげようと、今回の視察を区商連に持ちかけた。
視察したのは、東京スカイツリーの近辺にある向島銀座橘商店街。同商店街はスカイツリー開業後、見込んでいた観光客が商店街に訪れない現状を受け、独自企画で人を呼びこむ努力を行っている。その一つに、商店街入り口にある神社を『下町パワースポット』として売り出し、参拝客を増やし商店街の回遊性を高めることに成功した。
区商連の加藤会長は「お客さんを毎日呼び込む魅力が必要。『ここだけにしかない』という仕掛けを考えてやっていかないと」と感想を話した。区地域振興課の高田邦夫課長は、「区政20周年に向けて、区商連全体として何か取り組むヒントになれば」と話す。区は今後、視察を踏まえた具体的な取り組みについて、区商連の定例会で各商店会の意見を集約していく。
回遊性高めるのが鍵
区内商店街にも、活性化に取り組む動きがある。
たまプラーザ中央商店街は今回視察した商店街と同様、駅周辺の大型施設に集まる人を、商店街に呼び込む仕掛けを行っている。『たまプラーザ軽トラ元気市』は、駅から会場まで商店街を通り、回遊性を高める狙いで一昨年から始められた。
同商店街が実施した調査では、開催以前は店舗の売り上げが『横ばい又は減少』と答えた店舗が7割以上だったことに対し、開催後は『横ばい又は増加』が7割以上となり効果が表れている。佐藤恒一会長は「人が通るためのきっかけ作り。どの商店会にもやりようはまだあると思う」と話す。
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