神奈川の名所を壁画に 昭和大リハビリ病院
昭和大学藤が丘リハビリテーション病院の階段室に壁画が登場。利用者の目を楽しませている。
これは、橘学苑高等学校=鶴見区=デザイン美術コースの生徒24人が手がけたもの。同コースでは授業の一環で壁画の制作を行っており、生徒の保護者が同院に勤めていたことから、「見た人が明るい気持ちになるように」と病院側が制作を依頼。「殺風景で寂しい」との声が寄せられていたリハビリ用の階段室に、壁画が描かれることになった。
参加生徒全員が案を出し、病院職員の意見で木村ももさん(1年)のデザインをベースにすることが決まった。指導にあたった清水みのり教諭の「地域性を出そう」というアドバイスもあり、壁画のテーマは「窓越しに見える神奈川県の名所」に。赤レンガ倉庫や江の島の海、こどもの国の桜並木など、県内各所のさまざまな風景が描かれている。夏休みの10日ほどを利用して、有志の生徒たちが日替わりで来院、作業を重ねてきた。参加した加藤菜摘さん(3年)は「毎回同じ作品を手がけるわけではないので、引き継ぎをしながら作業するのが難しかった。リアルに描くことを意識してきたので、リハビリの先に、実際の風景を見に行く励みになれば」と話す。清水教諭は「患者さんも見に来てくれていた。生徒たちは一生懸命やっており、いいものができた」と笑顔をみせる。
同院管理課の林好彦係長は「想像以上の作品で、雰囲気が明るくなった。できれば今年だけでなく、来年も続けてもらいたい」と話した。
|
|
|
|
|
|