衆議院が11月21日に解散され、12月2日公示、14日投開票の総選挙に向け、各党の動きが加速している。神奈川8区(青葉区、緑区)では、前職2人と新人1人の3人が出馬への準備を進めている。(11月24日起稿)
前回2年前の総選挙で約12万7千票を得て圧勝した、維新の党の共同代表、江田憲司氏(58)は5期目を目指す。江田氏はみんなの党で幹事長を務め、昨年12月に離党。結いの党を結成して代表に就き、今年9月に日本維新の会と合併した。既得権益を打破し、規制改革や地域主権改革、行財政改革の実現を目標に掲げる。「維新の党はしがらみのない立場から、安倍自民党にはできない、議員や役人が『身を切る改革』、真の景気回復を実現する『実のある改革』を断行する」と抱負を話す。
3期目を目指す自民党の前職、福田峰之氏(50)は横浜市議から05年、比例南関東ブロックで初当選。前回は小選挙区で敗れたが、比例で復活当選した。福田氏は次世代エネルギーの一つ、水素を使った燃料電池自動車(FCV)の普及を掲げ、党では水素社会実現を促進する研究会の事務局長を務める。「アベノミクスの成長戦略の目玉である『水素エネルギー政策』を、党の実務責任者として強力に推進している。水素自動車や発電所など、環境に配慮しながら経済成長を図る道を提示し続ける」と語る。
共産党は19日、小選挙区で「風穴を開ける」ことを目標に、県内18区全てに新人の予定候補者を発表。8区では党神奈川8区国政対策委員長、若林靖久氏(29)が議席獲得に挑む。若林氏は06年に(株)湘南光学工業所に入社し、11年10月から党横浜北東地区委員会に勤務。現在は横浜北東地区委員会常任委員を務める。デンマークで学んだことを政策に生かし「日本を北欧レベルの高福祉国家にすることと、国民が議論し決断し政治家が代弁する真の民主主義の実現を目指す」と話す。
3氏以外でも候補者擁立を模索する動きが見られるものの、24日時点で正式な発表には至っていない。
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12年12月に行われた前回総選挙では、4人が立候補し、江田氏が54・1%の得票率で圧勝。2位の福田氏は約6万票を獲得し、比例南関東ブロックで復活当選となった。
なお、前回の投票率は青葉区64・41%、緑区60・61%、全体は63%で、投票者数は24万936人だった。09年の総選挙を7・82ポイント下回った。
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