地域の高齢者に集いの場を――。桜台の家具店エスニカ(田原雅代表)とお弁当の移動販売を行うコマデリ(小池一美代表)が、共同企画「りびんぐるーむ」を11月に開催した。第1回目は地域住民らが参加する昼食会を実施。13人が参加した。
集合住宅「桜台ビレッジ」の1階で家具店を営む田原さんが、シニア世代の健康維持や孤立する高齢者の増加を防ごうと企画。主旨に賛同した小池さんと話し合いを重ね、同店を会場にコマデリのケータリングを利用し、実現に至った。「地産地消や食の安全もテーマ。地元食材をふんだんに使う『コマデリ』の料理で、安心できる食事と空間を提供したかった」と田原さんは話す。
「顔合わせる機会に」
当日は桜台ビレッジを中心に、近隣の住民らも参加。最高年齢は103歳と、幅広い世代が一堂に会した。テーブルを囲んで昼食を食べながら、参加者らは楽しげに会話を交わしていた。当初、喜劇映画も上映する予定だったが「話がとても盛り上がっていたので、映画はやらなかった」と田原さん。参加した中路幸男さん(84)は「こういう場に来たのは初めて。今日初めて会った人もいるが、顔を合わせることは大切」と笑顔をみせた。
小池さんは「同じマンションでも、誰が住んでいるか知るのが難しい時代。こうして人が集まって情報共有しておけば、地域防災にもつながるのでは」と手応えを話す。田原さんは「主役は地域の先輩方。今回は試みなので、膨らませていけたら。要望や反響に応じて、不定期でも継続して発展させたい」と語った。
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