1月2、3日に行われた第92回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で、日本体育大学体育学部3年の秋山清仁選手(21)が6区(20・8Km)を58分9秒で走り、区間新に輝いた。
大会2日目の復路は、秋山選手の快走が光り4位に。往路13位から総合7位に躍進した。昨年も6区を走り、区間4位を記録した秋山選手は「1年間、この下り坂をイメージして練習してきた。6区は昨年からコース変更があり、(復路の)一斉スタートも2回目だったが、気持ちの面で落ち着いて走れたのが大きい」と振り返る。キャンパス内の坂道を使って独自の練習コースをつくっていたという秋山選手。渡邉正昭監督(53)は「自ら考え、練習を地道に続けてきた成果」と太鼓判を押す。
ケガ乗り越え復帰
昨年8月の夏合宿に入ってすぐ右足裏を痛め、約3週間は走れず別メニューに。10月の箱根駅伝予選会、11月の全日本大学駅伝はメンバーを外れた。悔しさと重圧を乗り越え、11月のハーフマラソンでは、チーム1位の63分53秒で自己ベストを更新。箱根駅伝本選はメンバー入りを果たし、チームの期待に応えた。
出身は東京都板橋区。「高校まで無名だった」という秋山選手は、2013年に日体大へ入学し、陸上競技部駅伝ブロックに入部。すみよし台の駅伝合宿所で生活し、鴨志田町の健志台キャンパスで練習を重ねてきた。部では会計を担当し、青葉台駅前の銀行にもよく足を運ぶという。大会後は「『おめでとう』『見てたよ』と、窓口で声をかけてもらった」と笑顔を見せる。
新チームは4日から、今大会10区の小野木俊新主将のもと始動し、最上級生になった秋山選手。3月の学生ハーフマラソンでの、自己ベスト更新が目下の目標だ。「先輩たちがいてくれた今大会のチームの結果を超え、恩返ししたい」と次年度の抱負を語った。
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