鴨志田町の横浜美術大学(岡本信明学長)は来年4月、美術・工芸品の修復保存の人材育成に向けて「寺田倉庫寄付講座 修復保存コース」を開講。11月2日に、寺田倉庫(株)(中野善壽代表取締役)=東京都品川区=とプレス発表会を行った。
環境変化や経年により劣化、損傷した美術品等が、設備や人材不足のために手つかずになっている現状を踏まえて開設。映像・音楽メディアやワイン、美術品の保存保管業を手がける同社の寄付で実現した。
当日は岡本学長と中野代表、同大の浅川正樹学部長が講座について説明。1、2年次で基礎造形力を培い3年次から同コースを選択できることや、客員教授に建築家の隈研吾氏、染織史家の吉岡幸雄氏らが就任することを発表。また、同社運営のギャラリーとアトリエの複合スペース「テラダアートコンプレックス」に同大の天王洲サテライトを設置。デジタルアーカイブの修復保存も視野に入れるという。
中野代表は「一緒に新しい世界を作っていける。パートナーとして頑張っていきたい」とあいさつ。岡本学長は「医学や理学のように、美術も産業化を図りたい。10年計画で、修復保存の人材育成へのビジネスモデルになるよう育てていきたい」と話した。
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