桐蔭学園高校ラグビー部が第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会の県予選を制覇し、12月27日に東大阪市花園ラグビー場で開幕する全国大会に出場する。同部の出場は3年連続16回目。
県予選では、準決勝で慶應義塾高校と対戦。昨年度の決勝で戦った相手だが、5トライを奪い29対14で勝利。決勝の東海大相模高校戦は竹下日向君(3年)のトライで先制すると、59対19と快勝し、3年連続の全国大会への切符をつかんだ。藤原秀之監督は「余裕ある点差で勝利できた。部員94人で成しえた結果」と振り返る。
選抜大会で初優勝
同部は今年3月から4月に行われた第18回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会で初優勝を果たした。原田衛主将(3年)がケガで離脱した状態だったが、田村魁世副主将(3年)らを中心にチームワークで悲願のタイトルを勝ち取った。5月には、高校生世代の国際大会、サニックスワールドラグビーユース交流大会で4位に。積極的に前に出るプレーが海外の選手相手にも通用することを証明した。
「礎」とチャレンジ
今年のチームスローガンは「礎」。原田主将は「基礎プレーを徹底しようと練習してきた」と振り返る。藤原監督も「特別なことはやっていない。ベーシックスキルが8割」と話し、体力作りのため、走り込みにも時間をかける。
分岐点となったのは夏合宿。全国大会常連の東福岡高校と東海大仰星高校と練習試合をし、敗れている。しかし「2校にもタックルは通用することが分かった。これからどうしていくか」と部員たちは落ち込むことはなく、課題に対し前向きだったという。合宿から帰るとディフェンスのポジションの改善に取り組み、今でも例年よりも時間をかけて調整する。
大会を目前に控え、藤原監督は「ケガ人もいなくてコンディションもいい」と評価する一方、「さらに心技体が総合的にレベルアップすれば面白くなる」と話す。また、勝利のためには積極性が必要と考える。「選抜で優勝したことを今でも引きずっているようではダメ。花園は当然、チャレンジャーという気持ちでいく」と語る。
過去15回の全国大会出場を誇り、2011年に東福岡高校と両校優勝を果たしたほか準優勝も4回の同部だが、単独優勝はまだない。全国大会に向けて原田主将は「継続ラグビーという自分たちのラグビーで勝ち進みたい。目指すのは単独優勝しかない」と意気込む。
同校の初戦は30日の午後1時15分から。飯田高校(長野県代表)と倉敷工業高校(岡山県代表)の勝ったチームと対戦する。
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