青葉区民生委員児童委員協議会(吉村春美会長)は2月2日、民生委員制度創設100周年を記念し、講演会とパネルディスカッションを青葉公会堂で行った。
1917年に岡山県で始まった「済世(さいせい)顧問制度」に端を発する民生委員。当初は貧困救済が目的だったが、現在は児童委員も兼任し、高齢者や障害者、子育て世帯などの見守り、相談に加え、行政等への橋渡し役として活動を深めている。
記念講演会は民生委員が進めてきた地域の居場所や関係づくりだけではなく、新たな担い手の活動を知り、地域全体の活性化につなげようと企画されたもの。
吉村会長は冒頭、「核家族化、少子高齢社会の中で、どう地域で活動していくか勉強、相談して民生委員活動を進めていきたい」と300人の聴講者を前に思いを語った。その後、法政大学の名和田是彦教授が「誰もが集える公共空間〜コミュニティカフェの意義を探る」と題して講演。コミュニティカフェの定義を常設施設として誰でも利用でき、地域や社会につながることができることなどを実際の事例を踏まえて説明。また、事業の中に収益を確保できる仕組みを取り入れ、民設民営として経営を継続していくための工夫を解説していた。
続いてパネルディスカッションでは、NPO法人すすき野たまりんばの赤塚由子副理事長と(株)ビヨンド ザ リーフの楠佳英代表取締役兼デザイナー、NPO法人こまちぷらすの森祐美子代表が登場。地域の憩いの場づくりや手編みバッグブランドの運営、子育てをまちで支えるプロジェクト企画など、3人が自らの活動を紹介したほか、地域とつながりを持つようになった経緯などを語っていた。
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