今年度末に閉校することが決まっている、すすき野小学校(三橋国雄校長)。9月28日に行われる同校最後の運動会を前に、すすき野小学校学援隊=写真=が子どもたちのため、校庭の草刈りや清掃などに汗を流している。
地域ボランティアで活動する各小学校の学援隊は登下校中の児童の見守りが主な活動。だが、同校学援隊の活動は加えて、校庭内外の草刈り・清掃、ビオトープの整備、花壇の水やり・花の植替えまでさまざま。
現在の同校全校児童は、1年生7人を含む128人で、教職員も13人と少数のなか、手が届かないところをサポートしようと、学援隊8人のメンバーが学校を支える。三橋校長は「学援隊の方が誰かしら学校で、朝から夕方まで活動して頂いているほど。頭が下がる」と感謝する。
同校で学援隊が発足して13年。毎年12月には、メンバーらがサンタクロースの格好で見守りするなど、子どもたちの笑顔を元気の源に、楽しみながら活動してきた。
閉校後は事実上、同校としての学援隊は解散になる。12年続ける、メンバーの瀬戸宏祥さん(77)は「よくやってきたなという気持ち。閉校後もやることは自然と出てくると思うので、子どもたちのため続けたい」という。
また同校に子どもや孫が在学又は出身であることから、恩返しにと参加するメンバーも。娘が通う飯泉めぐみさんもその一人だ。「子どもは登校を待ってくれる人がいたり、親以外で気軽に話せる人がいると安心する。親も抱えていることを共有してもらえる」と活動の意義を語る。現在は娘と、中学生になった息子も活動に参加中だ。
大原義男隊長は「閉校後はやっぱり寂しくはなる。でも学校外に向けても子どもを見守る形を地域で育てたいと、通行人や中学生にもあいさつを続けてきた。どこの学校にいても安心して通える地域になれば」と願う。
三橋校長は「子どもたちはいつもにこにこあいさつしていて、学援隊の皆さんが大好き。運動会は準備してきてくれた分、当日児童たちの姿を見てもらえれば」と語った。
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