美しが丘地域ケアプラザの所長として 地域わくわくふれあいデー祭を主催する 川崎 淳子さん 緑区在住 43歳
「目配り・気配り・心配り」
○…「高齢者だけのものと思われがちなケアプラザ。だけど多世代のための開かれた施設であることを知ってほしい」。そんな思いで行われる美しが丘地域ケアプラザの「地域わくわくふれあいデー祭」。同所が開設した約20年前から勤務し、今年4月からは所長として地域を見守る。「色々な人が安心して暮らしていくための施設。地域との連携が一番大事」
○…長野県の避暑地でペンション経営をする一家の次女としてのびのびと育ったが、高校1年の冬に青葉区へ。初めての満員電車など、生活のあまりの違いから「本当に厳しかった」と振り返る。転居が理由で心身共に憔悴した経験から「人のもろさ、自分の弱さ」を痛感し、そんな人たちを支えることができる社会福祉学を学びに都内の大学へ。在宅介護のアルバイトを通じて介護の面白さを見出し、社会福祉士として就職した。
○…子育てを理由に一度退職し、子どもの成長後に生命保険のセールスをしたこともあったが、「備えるのではなく、実際に直面している人を支える福祉こそが一番やりたかった仕事」と復帰。日々思うのは「支えるのが仕事だけど、いつもいただいている」ということ。在宅介護で疲れ果てた年長者であっても、職員へ感謝の言葉を伝えてくれる――。「人は弱くもあり強くもあるんだなと。皆さん経験や深みがあり、いつも人間として学ばせてもらっています」と力を込める。
○…息子3人は中学・高校と育ち盛り。マイブームの卓球やスポ根のアニメ鑑賞はそんな彼らの影響で始めたと笑う。仕事をする上でいつも心掛けているのは「目配り・気配り・心配り」。所長として人手不足に対して環境整備だけはなく「福祉の世界の素晴らしさを伝えていければ」。
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