横浜市都市整備局は藤が丘駅北側約6haの再整備に関する基本的な考え方を示した「藤が丘駅前地区再整備基本計画」(素案)を公表した。素案によると、藤が丘病院の再整備や都市公園の再配置、藤が丘ショッピングセンターの建て替え検討などが示されている。
素案は同局と東急株式会社、学校法人昭和大学が取りまとめたもの。再整備の目標として「オープンスペース、病院、駅前の商業等が連携した、藤が丘らしい駅前拠点の形成」を掲げている。また、基本方針に「藤が丘を象徴する公園・病院の一体整備と緑豊かなホッとする居場所づくり」「安全で快適な駅前交通環境の形成」「安心で健康なまちのモデルとなる駅前の機能集積と地域連携」の3点を示している。
これら目標や方針を基に街区を3つに分けて土地利用等の方針を示している。「公園・病院街区」は、建物・設備の老朽化が進んでいる昭和大学藤が丘病院を再整備する。公園敷地と病院敷地を合わせて大街区化し、西側(交通広場側)に病院を建て替える。医療の高度化に対し、現在は面積や空間が不足していることから、土地の高度利用(容積率400%・高さ60mを上限)を図るとしている。建て替え期間中は現在の病院を残し、病院機能は維持される。公園は北東側へ再配置されるが、病院と公園の一体整備により、緑溢れる空間とする。そのほか、市営藤が丘自転車駐車場は廃止となり、街区内に新しく同規模以上の公共駐輪場を整備。また、工事期間中は仮設の駐輪場を確保する。
「駅前街区」は、老朽化した藤が丘ショッピングセンターの建て替えを検討。土地の高度利用(容積率400%・高さ45mを上限)を図り、低層部に生活利便施設を配置するほか、居住機能を確保するとしている。駅前の顔となる交通広場は一般車の乗降スペース等の機能を加えた改修を検討するほか、駅前と公園・病院街区をつなぐ歩行者デッキも整備する。
谷本公園周辺プロムナードなど「沿道街区」は、駅前にふさわしい都市機能の集積を図るほか、魅力的で賑わいのある都市空間を形成する。
素案に関し、同局は市民意見を6月5日(金)まで募集している。素案は青葉区役所区政推進課で閲覧できるほか、横浜市のウェブサイトでも公開。意見提出方法については同サイト等で確認できる。市は今後、集まった市民意見などを参考とし、再整備基本計画の原案を作成。2020年度中に計画を確定させ、都市計画手続きを経て、22年度から具体的な再整備事業に入りたい考えだ。
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