「ぐるーぷ・もこもこ・青葉台」の代表を務める 中山 芳子さん みたけ台在住 74歳
誰かのために作り、動く
○…布で出来た絵本やおもちゃを作り、福祉施設等に寄贈している「ぐるーぷ・もこもこ」。同団体が現在の青葉台コミュニティハウスで実施した講習会に参加したことを機に青葉台で支部を立ち上げた。以来27年にわたって手作りした作品を区内外に届けている。昨年開校したあおば支援学校にも寄贈予定と、地域とのつながりも深い。
○…布絵本やおもちゃは、布の手触りも含めて楽しむもの。障害児の知育に活用される機会も多く、施設側から制作依頼を受けることもある。幼少期から裁縫が好きで、以前は区内にあった児童養護施設・中里学園で針仕事のボランティアをしていたが「もこもこ」の活動を始めてからは布絵本などの制作がメインに。「寄贈先の子の好みや、どんな反応をする子なのか」を丁寧に聞き、使う人のことを考えながら作るのがモットーだ。
○…石川県出身で現在は夫と2人暮らし。「子どもの頃から人の家の繕いものをしたり」と困っている人を放っておけない性格だった。近所の畑を散歩したり、みたけ台小でミシンの使い方を教えたりと地元が大好き。地域のつながり作りのため、自宅で40年近くバザーを開催する。地元の人が作った小物や食品、農家の野菜を販売し、収益は自閉症支援団体の「横浜やまびこの里」へ寄付。2人の息子と愛孫たちはそれぞれ都内在住。「孫が描いてくれたの」と自身の似顔絵を指してほほ笑む。
○…2年後はグループの設立30年を迎える。メンバーは現在22人。「それまでは皆元気でいようね、が合言葉」とにこり。記念展示会の開催が目標といい、他団体とのコラボレーションや作品を使った人形劇の実施など「見るだけでなく、実際に遊べる展示会にしたい」と意気込む。
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