専門医が分かりやすく解説 目のお悩みQ&A 第11回『検診で「視神経乳頭陥凹拡大」といわれたけど、何のこと?』
目の内側では網膜が1つに集まって『視神経』を作ります。視神経が目から出て脳に向かう所が丸いことから『視神経乳頭』といわれ、この内部の凹みを『乳頭陥凹(かんおう)』と呼びます。視神経乳頭に占める陥凹部分は通常約半分以下ですが、その割合が大きな状態が『視神経乳頭陥凹拡大』です。
この陥凹が大きいと何が問題かというと、視神経が障害を受けて傷む病気でこの凹みが大きくなる場合があり、代表的な病気として緑内障の存在が疑われるのです。
つまり、『視神経乳頭陥凹拡大』だと『緑内障が心配です』ということになります。他に、網膜が薄くなっている『網膜神経線維層欠損』も検診で指摘される緑内障を疑う所見になります。
ただ、これらの所見だけで診断できないので、精密検査を行う必要があります。緑内障は放っておくと失明に至る病気ですが、初期では症状が出ないため、検査による早期発見・治療がとても重要な病気です。個人差もありますし、特に近視が強いと乳頭陥凹が大きく見えることがあり、精密検査をしても異常なしとなることもありますが、この異常を指摘された場合はしっかり検査をすることが大切です。
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