WOWOW/パラ神奈川SCに所属し、東京パラリンピック車いすバスケ男子で銀メダルを獲得した 古澤 拓也さん 桐蔭横浜大学出身 25歳
一つひとつ、目標超えて
○…持ち味のボールハンドリングを武器に、パラリンピック車いすバスケで日本初の決勝に出場。米国には敗れたが、結果は過去最高となる銀メダル。4点差で逃した頂点に悔しさも滲むが「金メダルの位置が分かった大会。そこに向けてチームで練習を続けていく」と先を見据える。
○…「シューターとして途中出場で試合の流れを変えるのが自分の役割だった」という東京大会。その言葉通り英国との準決勝では第2クオーターで3ポイントシュートを放ち、リードする英国との差を3点に縮めると、第3クオーターでも得点を重ね逆転に導いた。「車いすバスケはパラスポーツで断トツのスピード、激しさ。通常は障害の有無、性別に関わらず出られるルールも特徴」と魅力を語る。
○…港北区出身。野球少年だったが、先天性の二分脊椎症による合併症から小6で車いすの生活に。楽しめるスポーツを探してくれた母の勧めで、横浜ラポールで車いすバスケと出合った。当時から体育館での練習はもちろん、家の外でもずっとドリブル。「目標を達成していくのが楽しくて」。長年所属した地元クラブチームから18歳の時に名門のパラ神奈川SCへ。桐蔭横浜大学在学時もプレーの質を磨き続け、目標だった東京大会の出場を果たした。
○…甘いもの好きでカフェ巡りも趣味。注文したカップに「感動をありがとう」と書かれていたことも。「話したことはないけど気付いてくれてたみたい。嬉しかった」とはにかむ。今大会を契機にSNS等でも車いすバスケの人気上昇は肌で感じる。「パラスポーツからスポーツとして広がってほしい」。そんな願いが少しずつ現実に。次は「パリ大会で活躍できる主力選手」を目標にすでに動き出している。
|
|
|
|
|
|