知る人ぞ知るしらとり川沿いの小さな遊歩道。道祖神を起点にサクラやウメ、ハナミズキなど40種類以上の植物が茂り、地域住民らの散歩コースになっている。
遊歩道の誕生は、地域一帯が都筑郡恩田村下台の下村(したむら)と呼ばれていた頃にさかのぼるという。当時、「下村のお地蔵さん」として親しまれていた道祖神を中心に、そばの小道でどんど焼きが行われていたが数十年前に中止に。だがそれ以降も、近くで造園業を営む下山和正さん(58)ら近隣住民が道祖神の世話を続けていた。その一環で雑草が生い茂っていた小道を整え、木々を植樹するように。もともとは行き止まりだったが、通り抜けできるよう数年前に行政に依頼して工事も行った。四季の移ろいを楽しめるよう植物の種類も増やしていき、徐々に「知る人ぞ知る遊歩道」として親しまれるようになったという。
近隣住民が高齢化した今は、しらとり川ハマロード・サポーターが中心になって手入れをしている。3月には遊歩道を会場に初めてイベントを開催。今後も地域の拠点として活用していきたいという。
同サポーターの一人でもある下山さんは「皆さんに喜んでもらえることが励み。代々守ってきた土地の新たな憩いの場として大切に育てていきたい」と話した。
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