コラム「学校と社会をつなぎ直す」【20】 生活者起点のパークがオープン 桐蔭学園理事長 溝上慎一
4月7日、東急(株)他は麻生区早野(あざみ野駅から車で9分)に「ネクサス チャレンジパーク」をオープンした。
駅から離れた郊外に、「住む」「遊ぶ」「働く」「学ぶ」「つながる」「楽しむ」をキーワードとする生活者起点の新しいまちづくりを実現しようとする点に、事業の独自性がある。
例えば、パークにある森林にカブトムシを生息させて地域の子どもたちを集めようという企画がある。カブトムシを楽しむだけでもいいが、それをメディア(媒体)として人と人とが新たにつながり、学びや活動を創出することができる。
桐蔭学園も、桐蔭横浜大学の宮坂力教授(医用工学部・ノーベル賞候補)が開発したペロブスカイト太陽電池を実装化し、有機農法への応用や蓄電しながらプランターで植物栽培を行うなどの新しいライフスタイルを提案する予定である。
おもしろい!と思えるイベントや活動を通して人が集まってくるパークであればいい。それが社会的価値のあることなら仕事や雇用にもつながっていくはずだ。ポイントは異なるアクターが協働して新しいことを創り出すことである。パークの冠にある「ネクサス(nexus)」は「つながり」を意味する言葉である。新しいつながりが新たな活力を生み、それが地域開発だけでなく、生活者としての人びとのライフ(生活・人生)の向上に繋がることを期待したい。学園としても精一杯協力していくつもりだ。
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