市政報告㉘ 「ひきこもり」を孤立させない市政に! 横浜市会議員 田中ゆき
ひきこもりは、仕事や学校、他者との交流等の社会参加をせず、ほどんど家から出ない生活が6カ月以上続いている状態をいいます。ひきこもりの状態は人それぞれで、部屋から全く出ない人もいれば、近所を散歩したり、買い物や趣味には出掛けられる人もいます。
家族が「うちの子はひきこもりかも…」と心配していても、本人は「ひきこもり」と思っていないこともあります。一方で、「いまの自分はひきこもりかも知れない…」と思っていても、家族や周囲に相談できず、一人悩んでいる方もいます。
ひきこもりは、1980年代頃から若者の問題として捉えられてきましたが、近年は80代の親が50代の子の生活を支える「8050問題」など、中高年のひきこもりも社会問題となっています。これまで市においても、ひきこもり支援は主に15歳から39歳を対象とする青少年相談センターを中心に行ってきました。しかし、ひきこもりの長期化や高年齢化への対応のニーズが高まり、今年5月に「ひきこもり相談専用ダイヤル(【電話】045・752・8400)」を開設し、全年代からの相談体制を整備しました。今後の課題は、支援を必要としていても、支援が届いていない方に対する施策です。ひきこもり当事者と家族が孤立しないよう、さらなる施策の充実を目指します。
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