すすき野団地で栽培されたホップと、鴨志田町で収穫された小麦を使った青葉区産のオリジナルビール「青葉エール」が誕生した。12月11日の同団地イベントでも販売される。
青葉エールは、すすき野三丁目地区の緑化活動に取り組んでいる「すすき野団地みどりアッププロジェクトチーム」と、社会福祉法人グリーンや地元の商店主らが鴨志田町で栽培した小麦を使い地産地消に取り組んでいる「横浜あおば小麦プロジェクト」が連携して生み出した。中心となったのは、両団体で活動する小柴健一さん(57)だ。
横浜あおば小麦プロジェクトでは、パンや麺など様々な商品をすでに製品化し、ビールも「Angel With Blue Wings」という名称で販売しているが、ホップは他地域産を使用。以前から、ホップ栽培を通じた地域コミュニティー作りの事例を学んでいた小柴さんが、「団地の緑化活動の一環でホップを育て、青葉区産のビールに繋げられないか」と考え、計画を進めてきたという。
すすき野団地みどりアッププロジェクトチームでは2022年から団地内のコンクリート壁を利用し、ホップ栽培をスタート。初めて実りをつけた今夏、団地の住民らと協力して3回にわたって10kgを収穫。小麦は横浜あおば小麦プロジェクトで生産されたものを用意し、地元産にこだわった地産地消を体現するビールの準備が整った。
集まった素材は、ふたこビール醸造所(世田谷区)に持ち込み、醸造を委託。生産した「カスケードホップ」特有の香りが引き立つ爽快感ある味わいに仕上がったという。製造本数は350ミリリットルの瓶入りで約250本。ラベルは区で「移動販売型超ローカルメディア・萬駄屋」の店主の藤好つむぎさんが描いた団地の持つレトロなイメージのデザインが採用された。
完成した青葉エールは11月23日に藤が丘で行われた「あおばを食べる収穫祭」で初お目見え。12月11日(日)にすすき野団地で行われるイベント「歳末スペシャル」でも販売される。価格は1本1320円。小柴さんは「地域住民を始め、関わってくれた人々の力で完成した。栽培したホップが商品化したことで、団地の可能性や魅力も広がっていけば。多くの人に青葉エールを味わってもらいたい」と話した。
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