あざみ野第一小学校の図書館で3月3日から15日まで、視覚障害者がこれまでどのように生活し、学んできたかを知る企画展「視覚障害いまむかし」が開催された。
鶴見大学文学部の元木章博教授の研究室と有志の学生の協力を得て実現した学校図書館の企画展。点字で書かれた絵本や布でできた絵本、パラリンピックや盲導犬を紹介する本など、視覚障害者について学べる書籍が数多く展示された。児童に少しでも興味を持ってもらうため、クイズを取り入れるなどの工夫も。また、実際に点字版を使って、点字を打つ体験もできるようになっており、休み時間のたびに学年を問わず多くの児童が足を運んでいた。
8日には鶴見大学から元木教授と学生3人が小学校を訪問。4年生3クラスと5年生、6年生の1クラスに対し、講義と解説を実施した。
元木教授は、視覚障害者が見えない、触れない大きな建造物などの形を触覚で知ることができるツールとして、3Dプリンターを持参。点字の生みの親と言われるルイ・ブライユが眠る霊廟・パンテオンを印刷する様子を児童に公開した。「私たちは視覚から情報を得られるが、視覚障害者は触ることで初めて形などを知ることができる。新しい技術で、知りたいに応えていきたい」と元木教授は話していた。
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