「ドライアイの治療について」 コラム【21】 悠先生のちょっと気になる目のはなし
ドライアイの症状で来院される患者さんは多くいます。症状は眼の乾きだけでなくショボショボする、まぶしい、痛みがあるなど様々で、中にはご自身がドライアイだと気付いていない方もいます。
原因はエアコンの乾いた空気や冬場の乾燥による環境、加齢、シェーグレン症候群などの涙腺の病気、顔面神経麻痺でまぶたが閉じられなくなる病気によるものなど多岐に渡ります。また、パソコンなどのディスプレイを長時間眺めていると無意識にまばたきの回数が減ることやコンタクトレンズの装用が原因になることもあり、働き盛りの方に強く症状が出る場合もあります。花粉症で眼に症状があるとドライアイが悪化することやその逆も見受けられます。
治療はまず環境を整えることです。なるべく乾燥しないように空調を整え、コンタクトレンズ装用の方は、極力眼鏡の時間を増やします。それから点眼で涙液の補充を行います。点眼といっても種類は様々で病状に応じて使い分けや併用をします。またコンタクトレンズと併用できない点眼もあるので注意が必要です。
それでも改善に乏しい場合は涙点プラグという眼から鼻や口に涙が抜けていく通り道の入り口(涙点)に小さなプラスチックの蓋をする方法もあります。
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