老人クラブ「奈良の丘はつらつクラブ」の初代会長に選出された 長田 俊彦さん 奈良在住 71歳
地域に活気と繋がりを
○…奈良二丁目自治会に新たに誕生した老人クラブ「奈良の丘はつらつクラブ」。10月7日に行われた設立総会で、初代会長に選出された。今年3月から自治会役員らと共に準備を進め、議論や企画会議を重ねて迎えた船出。20人の会員とともに地域の元気を創出する。「コロナなどもあり、人との繋がりが希薄になっている今、高齢者が出かける機会を生み出したい」と意気込む。
○…工学系の大学院を出た後、富士通株式会社に入社。主に半導体の開発と製造に携わった。海外出張も多く、英語、フランス語、中国語を操る。「会話は生きるための信号のやり取り。興味が湧けば自然と語彙は増えていく」と笑う。2008年からは一橋大学の特任教授を兼務。社会技術研究開発センターにも出向し、医療や防災、虐待など社会課題を解決するプロジェクトの採択や推進、評価などを担当した。「学びを地域に活かしたい」。そんな思いから、奈良二丁目自治会のブロック長にも就いた。
○…2年前から夢中になっているのがルーマニアの民族楽器「パンフルート」。愛好会にも所属し、日々練習に励んでいる。ステージに立ったことはなく、披露する予定もないそうだが、「楽譜通り正確に音を出せるかの訓練。芸術ではなく、エンジニア的な楽しみ方です」と苦笑い。
○…電子機器も進歩し、高齢者もスマホを持つ時代。クラブの情報共有手段にLINEを活用するなど、新しいチャレンジを行っていくつもりだ。また、レクリエーションだけでなく、見守り活動などにも協力していく。「会員はもちろん、活動に携わってくれる人を増やしたい。はつらつクラブが中心となり地域を巻き込み、課題解決の一助を担えれば」。言葉に力を込めた。
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