「2023プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が10月26日に都内で行われ、青葉区内にキャンパスのある國學院大學の武内夏暉投手が埼玉西武ライオンズから、桐蔭横浜大学の古謝(こじゃ)樹(たつき)投手が東北楽天ゴールデンイーグルスから、それぞれ1位指名を受けた。
日本を代表する投手に
武内夏暉投手は福岡県北九州市出身の左腕。八幡南高校時代は、ほぼ無名。國學院大学進学後も怪我の影響で、東都大学リーグでの登板を果たしたのは2年秋のリーグ戦から。3年秋は7試合に登板し、4勝無敗、防御率0・68の好成績で最高殊勲選手に輝いた。4年の秋も5勝2敗、防御率0・97の成績を収め、最優秀防御率、投手ベストナインに選出。即戦力投手として高い評価を得ていた。
ドラフト会議当日、緊張した面持ちで大学内の会見場に現れた武内投手。数多くのメディアに囲まれ、野球部の鳥山泰孝監督と共に、テレビの中継に見入った。まず、会場が沸いたのはヤクルトスワローズから1位指名を受けた瞬間。その後、事前に指名を公言していた西武、ソフトバンクホークスからも名前が挙がると、会場に詰め掛けた野球部員から大きな拍手と歓声が上がった。
3球団の抽選の結果、指名権は西武が獲得。その様子を見届けた武内投手もようやく笑顔を見せた。その後の取材では「3球団からの指名は予想外。ライオンズに決まってほっとしている。チームの雰囲気が良いイメージ。まずは開幕ローテーションを目指したい」と決意を語った。また、一番感謝したい人には「両親」を挙げ、「これから活躍を見守ってほしい」と笑顔を見せた。
4年間の大学生活で身につけたのは自己管理能力。練習前には30分のストレッチを欠かさない。目標はプロとして長く活躍できる選手だ。今年行われたWBCからも大きな刺激を受けた。「世界の舞台で活躍したい。コツコツと努力を積み重ねていけば見えてくるはず。いつかは日本を代表する投手になりたい」。力強く宣言した。
「下剋上」胸に
横浜市保土ケ谷区出身の古謝樹投手は最速153Kmを誇る左腕。湘南学院高校=横須賀市=を経て桐蔭横浜大学に。中学高校とまったく無名だったが、大学で球速が大幅に伸びただけではなく、ボールの出所が見えないフォームという強みもあり、一躍ドラフト候補に躍り出た。
同大学野球部は今シーズンの神奈川大学野球春季・秋季リーグで優勝を果たしており、その原動力として活躍。また、7月にアメリカで行われた第44回日米大学野球選手権大会では日本代表の一員として出場している。
ドラフト会議当日、学校法人桐蔭学園の溝上慎一理事長と野球部の齊藤博久監督に挟まれながら中継を見ていた古謝投手。「心の中では緊張していた」という待ち時間となったが、3回目の1位で楽天から指名をされると笑顔を見せた。共同記者会見では湘南学院時代に指導を受けていた小倉清一郎臨時コーチへの感謝の気持ちを交えながら「1年でも長く怪我のない現役生活を送りたい。結果も出しつつファンの皆さん、子どもたちに夢を与えられる選手になりたい」と抱負を述べた。
古謝投手の武器は「いい時のボールは絶対に打たれない」と齊藤監督からも太鼓判を押されるストレート。今後はストレートを引き立てるための変化球や投球術を伸ばしたいと先を見据える。齊藤監督からは「1年でも早くローテーションに入り、10勝、15勝できるピッチャーに」と期待が寄せられた。
大学入学まで目立つ成績ではなく、「常に下の位置からだった」と振り返る古謝投手。会見でも這い上がるという強い気持ちが今に繋がっていると語った。自身のモットーである「下剋上」を胸に1軍の舞台を狙う。
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