一般社団法人みどり青色申告会の会長として活動する 津本 晃さん 緑区鴨居在住 72歳
「虎視牛歩」胸に舵取りを
○…約3千の個人事業主を会員に持つみどり青色申告会。平野稔前会長の急逝を受け、副会長の立場から一転、急遽バトンを引き継いだ。「会の役割は青色申告をする際にどれだけサポートできるか」。任期中は会員のために尽くす思いだ。
○…杉並区の出身。大学では建築学科に進み、大手の設備会社に就職。55歳まで現場監督として働き、独立して鴨居に緑企画を開業したのは57歳の時だ。独立後、仕事自体に不安はなかったが、納税知識はなく、青色申告をどうするか心配に。「だから青色申告会に入会したんだよ」と笑う。以来、少しずつ会の活動を手伝うようになり、2017年に理事となり、19年には副会長に。「今までは建築業界の知り合いだけだったけれど、会は異業種の集まり。色々な職種の人と知り合いになれた」と、納税以外でも会の魅力を語る。
○…東日本大震災時の支援をきっかけに、今でも交流を続けている塩釜青色申告会。それが縁で好きな日本酒も塩釜の酒を選ぶという。全国的に名高い浦霞だけでなく、阿部勘酒造の酒もお気に入りだとか。個人としては先日、会の活動が評価されて国税局長納税表彰を受彰。「うれしいね」と顔をほころばせる。
○…長く会の運営に携わり、リーダーシップを持っていた平野前会長。大きな柱を失い、新会長として現在取り組んでいるのは、代替わりをしていっても継続的に会を運営できる体制づくりだ。また、会員増強も大きな課題。インボイス制度の開始など、税制改正は個人事業主に正しい納税知識を伝え、会への加入を促すチャンスと捉える。座右の銘は中学校卒業時に校長先生から贈られた言葉「虎視牛歩」。鋭く見て、決して慌てず、着実な歩みを。今こそ、言葉を胸に舵を取る。
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