横浜市立田奈小学校(大原敦子校長)が今年、150周年を迎えた。節目の年を祝うため、昨年に田奈小学校創立150周年記念事業実行委員会(井上太市実行委員長)が組織され、様々な記念事業を企画してきた。その集大成として11月11日には記念式典、18日には児童主体の記念セレモニーが開催された。
田奈小のあゆみ
1872年の学制発布を受け、翌73年、恩田村中央に民家を借りて創立された「第一大学区第九中学区四十番小学公立恩田学舎」が、田奈小学校の前身と言われている。
1889年に、当時の都筑郡にあった長津田・恩田・奈良の3村合併が実現し、「田奈村」が誕生。92年に田奈村立恩田小学校、1900年に都筑郡尋常高等第一田奈小学校へと改称された。現在の横浜市立田奈小学校の名称となったのは1947年4月のことだ。
周年に向けて
150周年の記念すべき年を迎えるにあたり、まず作られたのが学校スローガン。各クラスの案を持ち寄り、児童による代表委員会が話し合った結果、「笑顔の田奈っ子きずなもち〜過去から未来へのバトン〜」に決定した。そのスローガンをもとに、児童のアイデアで150周年キャラクターの「もちTaNaくん」も誕生した。
記念事業の先陣を切って行われたのが、昨年12月の「マラソン大会」。恩田川沿いの農道をコースに、小学生の部、一般の部、宝探し競走の部が開かれ、231人が参加。大いに盛り上がりを見せ、今年も12月9日に開催されることが決まったという。
記念式典
11月11日には記念事業実行委員会主催の記念式典がみどりアートパーク=緑区=で開催され、山中竹春市長ら大勢の来賓が節目を祝った。
あいさつに立った井上実行委員長は「1873年に恩田学舎として産声をあげた田奈小学校が、150周年の節目を迎えることができた。地域の協力を得ながら農作物づくりに取り組むなど、田奈小学校は地域と共に歩んでいく素晴らしい学校だと自負している。今後も学校の発展、そして地域の発展を切に願っています」と述べた。
その後は、同実行委員会や恩田連合自治会などから小学校へ記念品の贈呈も行われた。
大空に風船を
11月18日には「田奈のみのり」と記念セレモニーが田奈小学校で行われた。例年、5年生による餅つきに加え、他学年の学習成果の発表の場となる「田奈のみのり」。今年は150周年企画として、餅つきは残しながら関わりある地域の人と学ぶ機会とした。記念セレモニーでは各学年がこの日のために準備してきた巨大なケーキ、歌とダンス、くす玉やタイムカプセルなどが次々と披露された。
最後は児童によるバルーンリリース。大空に色とりどりの風船が放たれると、児童は楽しそうに歓声を上げていた。
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