4月1日付で青葉消防署長に着任した 宇多(うだ) 範泰さん 旭区在住 53歳
防災から地域力を高める
○…「よく来てくれたね」。青葉消防署長として着任し、区民から掛けられた言葉に一層力がみなぎる。「住民の声に耳を傾け、期待に応えていきたい」。区制30周年の今年、自身も入庁30年を迎えた。地震や風水害など起こりうる災害に「使命感を持った署員たちと一緒に乗り越えていく」と気を引き締める。
○…旭区の自然豊かな環境で生まれ育ち、スポーツ全般、とにかく体を動かすのが好き。高校から始めたラグビーで汗を流した青春時代。「精神力と根性が培われた」とにこり。大学のラグビー仲間が消防士を目指す姿に惹かれ、同じ道へ。入庁後は消防局に留まらず、総務省消防庁への出向のほか市役所、区役所など様々な立場で行政間の連携強化や予防施策に取り組んできた。
○…転機となった東日本大震災。瀬谷区総務課危機管理担当として被災地に赴き、初めて壊滅的な被災現場を目の当たりにした。避難所の支援に携わり、日頃の防災訓練の重要性を実感した一方で「何よりも住民が一丸となり助け合う精神と地域力が災害時には大切になる」と感じた。だからこそ、署員には「常にアンテナを持ち続けよう」「互いによくコミュニケーションを取り、傾聴すること」と訓示。地域に誰がいるのか認識し、震災に対応できる地域力を日頃から培っていく。
○…新型コロナ感染でパニックになったダイヤモンド・プリンセス号からの119番通報を指令課長として受けるなど数々の修羅場も経験。小学校の同級生だった妻や2人の子どもから心配の声も常々だが、「勤務中に被災したら戻らない」と伝えているという。昨年は防災を学ぶウェブサイト「よこはま防災e―パーク」公開に尽力。訓練に参加できない人にも防災の輪を広げていく。
〈神奈川県後期高齢者広域医療連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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