嶮山小学校の学援隊として長年、児童の登下校を見守り続ける 大原 義男さん 美しが丘西在住 77歳
「1日でも長く旗を持つ」
○…雨や大雪、台風の日も欠かさず、児童の登下校を見守ってきた。すすき野小学校の学援隊として活動を始め、閉校後は嶮山小学校で続けて15年になる。ピンクのジャンパーを着て横断歩道に立ち、児童たちと「おはよう」「ボンジュール」と笑顔で言葉を交わす。「あいさつをした朝と、しない朝だと1日の始まりが全く違うよね」
○…福島県出身。陸上選手で高校時代は1500mで県大会優勝、新潟国体に出場した経験も。卒業後、実業団に誘われて神奈川県に越してきた。全日本実業団対抗駅伝や7日間かけて行われる東日本縦断駅伝にも出場し、「宮城から福島の峠を越え、襷を繋いだ」ことも。辛いレース中盤は「記念品の岩槻人形を楽しみに走った」と笑みを浮かべ「開催地の郷土料理は何よりも楽しみだった」と声が弾む。現役後も趣味で続け、100Kmマラソンなど国内外問わず出場した大会は数知れず。結婚後は2人の子宝に恵まれ、「家族4人で駅伝に出場したこともあった」と懐かしむ。
○…突然あいさつを返してくれるようになる児童など「子どもたちは休み期間にぐんっと成長する。そんな変化を見られるのが嬉しい」と満面の笑み。下校時は3回旗持ちに出る日も。そんな日は待ち時間に草を刈ったり通学路を整備する。「こんな人が1人いても良いと思うんだよね」
○…6年前、旗持ちの最中に心肺停止に。周囲や駆け付けた人たちの心肺蘇生で一命を取り留め、入院中に全校児童から届いた手紙に涙を流した。「学援隊の活動中だったから助かった命。恩返しに1日でも長く旗を持ち続けたい。地域の宝である子どもたちが、いじめや事件事故に巻き込まれず、1人も欠けず、卒業式を迎えてほしい」と横断歩道に立つ。
〈神奈川県後期高齢者広域医療連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
<PR>
|
|
|
|
|
|
(公財)日弁連交通事故相談センター神奈川県支部交通事故に関わる弁護士による無料相談など https://www.kanaben.or.jp/consult/by_content/consult25/index.html |
<PR>