横浜市教育委員会は7月25日、市立小中高の児童生徒が自死した過去10年の36件のうち、いじめによる自死の疑いがある事案が3件あったことを発表した。市が依頼した弁護士チームが過去の調査記録を再点検したことによるもので、発生当時の調査が不十分であった可能性がある。
再点検は2020年3月に中学2年生が自死した事案に関し、市教委の対応が遅れたことをきっかけに行われた。
点検を担当したのは、市教委から依頼を受けた神奈川県弁護士会所属の10人の弁護士。14年4月から24年3月までの10年間に市立小中高校の児童生徒が自死した41件のうち、学校が主体となって行われた「基本調査」と呼ばれる調査のみで終えていた36件を点検。当時の記録や必要に応じて市教委に追加資料の提出を求め、点検を進めた。
その結果、13件は背景に学校生活に関係する要素があり、第三者を交えて詳細な調査を実施すべき事案だとした。このうちの3件は、子ども自身が遺書やノートなどにいじめに関することを書いて訴えていたり、遺族からの申し立てがあったとして、いじめによる自死の疑いがあると判断した。
13件のうち、発生から長時間が経過したり、保護者・遺族から協力を得るのが難しいと判断したのが10件だった。しかし、このうち2件については、同じような事案の発生を防止する観点から、学校や市教委の対応に限定して検証を行い、今後の対応のあり方を検討・提案すべきとした。
いじめや困りごとなどへの相談は以下で受け付けている。▽24時間子どもSOSダイヤル…市内在住・在学の子どもと保護者を対象に、いじめや悩みについて相談員が対応。【フリーダイヤル】0120・078310(24時間対応) ▽学校生活あんしんダイヤル…市立校の児童生徒と保護者を対象に、学校には相談しづらい内容にスクールソーシャルワーカーが対応。【電話】045・624・9081(火〜金曜日の午前9時〜午後5時)▽一般教育相談…小中学生の不登校や友人関係など、学校生活の困りごとに対応。【電話】045・624・9414(月〜金曜日の午前9時〜午後5時
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