御朱印探訪【1】 横浜最古の寺 南区 弘明寺 記者の参拝レポート
御朱印(ごしゅいん)とは、神社や寺を参拝した証として押印される印章印影のこと。参拝の記録として集める人も少なくない中、タウンニュース記者が横浜市内の寺社で入手できる御朱印を紹介する「御朱印探訪」。第1回目は横浜最古の寺として知られる南区の弘明寺(ぐみょうじ)を訪れた。
本堂の床板も1000年級の歴史
京急線の弘明寺駅から徒歩2分、市営地下鉄ブルーラインの弘明寺駅からは商店街を通って約5分。弘明寺には2つの門があり、京急側からは楓関門(ふうかんもん)、ブルーライン側からは市指定有形文化財の仁王門(におうもん)が近い。
御朱印は参拝の証のため、まずは本堂にお参りを。1044年(寛徳元年)に光慧上人が建立、開山したもので、現在の本堂は、1766年(明和3年)に智光上人によって再建されたもの。拝観料500円を納めて中へと進むと、重厚な雰囲気に圧倒されている。すると、通りかかった僧侶と思しき人から、「床も1000年前のものですよ」と声を掛けられた。調べると、光慧上人が建立した際の古材が床板に使われていた。自分の足元にそんな歴史を経たものがあるとは...と若干ひるむ。
国宝の本尊は十一面観音像
奥へ進むと本尊である十一面観世音菩薩立像が姿を現す。平安時代中期の作で1915(大正4)年に国宝、1950(昭和25)年に国の重要文化財に指定されている。像高181・7cm、ハルニレの1本の木から丸ノミで観音像を彫り出したもので、表面にその彫り痕が見て取れる。
![]() 執事長の山下実明さん
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![]() 大慈大悲、感応速疾の本尊 十一面観音(観音堂正面中央)の御朱印
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![]() 東国八十八カ所六十番、生命本源の大日如来(堂内入って右手)の御朱印
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![]() 武相二十八不動十八番、決断の力授与、障難消滅の不動明王(堂内内々陣左側)の御朱印
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![]() 抜苦与楽、六道能化の身代わり地蔵(正面階段中程左手)の御朱印
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