今から30年前の1994年、青葉区誕生を記念して制作された「区民による、区民のための」オリジナルドラマ『青葉物語』。その全4話が11月2日(土)、3日(日)、イッツコムチャンネル11chで特別放送される。
青葉区が誕生した当時を記録し、魅力を広く届けようと、93年5月に区民・区役所・(株)東急ケーブルテレビジョン(現・イッツ・コミュニケーションズ(株))の三者共同で「青葉物語ドラマ委員会」を結成。オーディションや演技、撮影機材の講習等が行われ、企画、出演、脚本、演出、撮影、編集の全てに区民が関わった。ロケ地もほぼ全てが区内だ。制作当時の話を、同委員会の委員長を務めた西田由紀子さんとプロデューサーを務めたイッツ・コミュニケーションズ(株)取締役会長の市来利之さん(桂台在住)=人物風土記=に聞いた。
みんなが主役
「区民参加者は340人以上。一人ひとりにしっかり役割があった」と西田さん。役者や撮影班はもちろん、小道具や衣装作り、撮影交渉等の裏方も含め、まさに「全員が汗水流し、情熱を燃やして作り上げた」。主婦や会社員から音楽家、画家まで様々な人が非日常の体験を共有し、輝いていたという。
3、4カ月をかけて決めた作品のテーマは、青葉区の魅力と課題。「歴史やプライバシー、自然との共生など、現代にも通じる題材ばかり。放送を見て当時の風景を懐かしむと同時に、今の青葉を振り返るきっかけにもなると思う」と西田さんは語る。
世代超えた信頼関係
当時、(株)東急ケーブルテレビジョンに勤めていた市来さんは、サポートに徹する区役所の姿勢に「これならいける」と感じたそう。「区民参加と言いつつ行政主導になっては意味がないから」と語る。制作では人材や機材の手配等、会社との調整役を果たした。「機材の使い方はうちのスタッフが教えた。参加者はみんな興味津々だったね」と話す。
参加者層は中学生から80代まで様々。「みんな対等に交流していた」と市来さん。意見をぶつけ合ってより良いものを目指し、時には互いの判断に委ね、「信頼関係で成り立っていた」と制作を振り返った。
放送内容は、2日に第1話「大山の見える街」と第2話「SOSの届く街」、3日に第3話「タヌキと住む街」と第4話「公園の多い街」を予定。両日午後6時から8時。視聴方法、詳細、問い合わせは下の二次元コードから。
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