寺家町でギャラリーとカフェを営む「JIKE STUDIO(寺家スタジオ)」が、柿畑を維持するクラウドファンディングに挑戦している。
同カフェの向かいに広がる柿畑は元々、地元の老夫婦が営んでおり、柿タルトや柿の葉茶といったカフェのメニューに使用するなどの交流が続いていた。「オープン当初から、お客さんも私たちも窓から見える柿畑に季節の移ろいを感じ、癒されてきました」と語るのは、寺家スタジオ代表のの坂上浩美さん。しかし昨年夏、担い手不足等の事情により柿畑が売りに出され、大型トラックの駐車場と廃材置き場になるという話に。「寺家の魅力である昔ながらの里山の景観を守りたい」と、柿畑の営農を引き継ぐ決意をしたという。
寺家町は市街化調整区域と農業振興地に指定されており、農家か農業法人でなければ農地を買い取れない。そこで坂上さんたちは今年4月に農業法人JIKE STUDIO FARMを立ち上げ、購入許可を取得。来年1月の柿畑購入に向け、購入資金を集めるクラウドファンディングを実施中だ。返礼品には、寺家に縁のあるアーティストの協力でグッズを制作。その他、カフェ1日貸し切り券なども。募集は11月22日(金)まで。
「『里山』の風景は当たり前ではなく、人が手を入れ守っていかなければならない。私たちの活動や思いが、自然を守りたいと願う全国の方に届いたら嬉しい」と坂上さんは話している。
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