おばあちゃん先生の子育てコラム 第50回 食育と「いのち」
この夏、さまざまなナスが採れたのでお昼に二切ずつ、分け合って食べました。お母さまから「ナスを食べなかったのに、食べるようになったんです。畑は食育ですネ」とうれしい一言がありました。
紫色の花が咲き、大小、そして細長かったり丸かったりするナスの実は、5才年長級の子ども達と同じです。大きい子も小さい子も丸顔の子もいます。このクラスの子ども達は、来年の4月にはそろって小学校へ行ってしまう...。盛りを過ぎた今、2、3個大小丸いナスはシワシワ、冷たい風にゆすられて、じっとそのまま。いったいどんなナスになっていくのかなと朝に、夕に、子ども達の目に、そして、心に映って、残っていくのではないかと思います。
帰り際に指さしながら、会話をしている母と子の姿を見つけました。やがて、ナスは地に落ちて、種は土や水に力をもらい、太陽のもとで「いのち」がリレーされることを、話しているのでしょう。きっと、きっとそんなことでしょうね。だって去年は、この寒空の畑にはオクラのとんがった実が一生懸命立っていました。「先生ェ〜、これどうすんのぉ...?」「そうね、このままにしておこうね」。春が来て、夏になるとオクラも、さつま芋畑に、すまして立っていたのを見つけた子が「植えてないのに!」と言ったのを思い出しました。
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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