港北区大豆戸町在住の本間克之さん(61)は、高齢者向け地域情報誌「プラチナ世代交流フリーペーパーえがお」を発行して、地域の人に元気を届けている。コンセプトは「彩りあふれる豊かな生活をもう一度取り戻す」。根本には、「認知症など、社会のシニアに対して持っているイメージを変えたい。(行動は)ダイナミックなところもあるけれど、普通に生きていて普通の人たち」という思いを持っている。
2017年12月に創刊準備号、18年1月に初号を発行した。毎月出しており、最新号の12月号は通巻83号。区内をスクーターで駆け巡り、270カ所の団体・個人宅に直接手渡している。部数は4000部から始まり、今では2万部に。「周囲に配ってくれる人が増えて」と目を細める。
制作のきっかけは、介護職に携わっていた時に、「施設の外に出た時も高齢者に貢献したい」と思い始めたこと。創刊前に退職したが、再び介護業界に戻った。施設で夜勤などをする傍ら、取材や執筆、紙面のデザインも自らで手掛ける。
高齢者から良い流れを
「高齢者が元気になることで下の世代も元気になる」と目を輝かせる。背景にあるのは、「高齢者の交流を増やしたら、その子どもが親のために充てていた時間を別の事に使えるようになり、良い流れができるのでは」という考え。
紙面トップ記事では”プラチナ世代”の人を紹介する。幼少期から現在に至るまでを丁寧に取材し、特徴を捉えて文章に綴る。「取材をしていると『自分の人生を語ることで、これまでを振り返るきっかけになった』とうれしそうに話してくれる」と目尻を下げる。
公会堂を会場とする「えがおまつり」も主催する。紙面やイベントなど、さまざまな方法で、今後もプラチナ世代を笑顔にしていく。
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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