コラム(52)専門医が分かりやすく解説 目のお悩みQ&A 『ロービジョンケアとは何でしょうか?』
高度の視覚障害で見え方が悪くなっている状態を"ロービジョン"と言い、そのような患者さんに対するケアが"ロービジョンケア"です。
手術しても視力が十分に改善できない、手術が適応にならないといった病気もありますが、治すことはできなくても、僕ら眼科医がサポートできること、患者さん自身がすべきことはあります。残っている視機能を最大限に活かし、様々な援助を借りて少しでも見えるように、生活しやすいようにしましょう。
ロービジョンの方は視覚の身体障害者に該当することが多く、役所に申請することで様々な公的援助を受けられます。文字の読み書きは、老眼鏡や、文字の拡大、白黒反転ができる拡大読書機を使うことで可能になることがあります。タブレット端末も視覚サポート機能が充実しています。
神奈川県ではライトセンターや七沢自立支援ホームなどの公的な施設で、歩行訓練や日常生活訓練が可能です。視覚障害者の就労支援団体や、様々な悩みを相談し合い、困難を乗り越えるための交流を目的とした当事者団体もあります。
全く見えなくなり、外出が難しい方がいる一方、色々な道具やサポートによって、健常者と同じように就学、就労している方もいます。治療はできなくてもロービジョンケアを受け、少しでも楽しく明るく生きていって欲しいと思います。
■たまプラーザやまぐち眼科/青葉区新石川3の14の14/【電話】045・913・0333/https://tamaplaza-eyeclinic.com
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